モバイルバッテリーのPSE第三者機関認証義務化
1. 前置き
「モバイルバッテリー」発火事故が相次ぎ国が安全規制強化 対策で「最低価格帯が数千円底上げか」 事故は年間51件→192件「4年で約4倍」急増の中「第三者機関の検査に合格した製品」: カンテレNEWS : 2026/09/03
https://www.youtube.com/watch?v=nGbTz9OpMyo
これを見て思ったことを述べます。
2. ガラパゴス規制にならなければ良いが
PSE第三者認証は安全方向には行くと思うけど、もし国際規格でないのなら、ガラパゴスになって世界から遅れ、弱くなっていくのではないかと心配します。
メーカは市場が大きいUL/UN/CE/FCC/IECなどは無視しないと思いますが、市場が狭いPSEは相手にしないメーカも多く出てくると思います。
日本独自の規制ではなくて、国際規格なら良いのですが。
国際規格準拠なら、MRA(相互認証)をPRして欲しいですね。
自動車は、R100認証という国際規格があったような気がします。
2026年バッテリー認証について解説:UL、EN、UN、CE、FCC、IECなど : TRITEK(中国)
https://tritekbattery.com/ja/battery-certification-explained-ul-en-un-ce-fcc-iec/
【リチウムイオン電池】UN ECE R100-02. Part.Ⅱの試験項目 : 電験超入門部
https://denken.joho.info/battery/lithium-ion-battery-un-ece-r100-02/
3. PSEマーク神話の危険性
PSEマークがあれば安心という誤解による事故が起こりそうな気がします。冒頭で紹介したYouTubeの動画を見た人は、PSEマークがあれば安心と勘違いするでしょう。このYouTube動画を作った人が、そのように思っているのかも知れません。
取扱説明書の安全記述を読まない人が大半だと思いますが、今は取扱説明書が電子化されて、製品には非常に小さい注意書きしか付いていないので、ますます安全記述は読まれないでしょう。なので、PSEマークより、安全な使い方や廃棄方法を啓蒙する仕組みの規制の方が重要な気がします。
PSEマークがあっても、安全な「保管」と「点検」と「使用」と「廃棄」が行われなければ、危険です。
例えば、PSEマークが付いた製品でも故障すれば膨らんで危険な状態になるし、ゴミ収集車の中でPSE試験条件を越えた条件になれば、PSEマーク付きの電池でも発火の危険があります。
PSEマークで、製造バラツキまで含めた安全品質が担保されるわけではありません。製造バラツキは必ず発生しますし、故障する製品はあります。
安全性を重視したはずの航空機用の日本製バッテリでも発火事故を起こしています。
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/feature/15/070600111/00001/ 直接原因はセルの熱暴走です。原因は1つに特定されていませんが、製造バラツキなどがあったのかも知れません? 対策は、設計、製造工程、製造検査、制御、容器など多岐にわたるようです。
4. 廃棄
手続きが簡単な廃棄の仕組みと啓蒙が不十分だと思います。
JBRCで回収しないバッテリ(JBRC会員以外のメーカや劣化電池)の廃棄手続きは、分かりにくく面倒です。
モバイルバッテリーだけでなく、大容量のポータブル電源の廃棄の仕組みと啓蒙も不十分だと思います。
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