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RadioMaster NEXUS-XR & BETAFPV Nano TX V2 Module ELRS Bind テスト

1. 前置き

RC飛行機の位置を送信機で地図上に表示するために、RadioMaster NEXUS-XR と BETAFPV Nano TX V2 Module ELRS 2.4G (Express Long Range System)を手に入れました。双葉とRadioLink以外で技適があるTelemetry送受信機は殆ど無いので、技適があるNEXUS-XRは貴重です。技適を取ってくれた人に感謝します。RadioMasterの他の受信機やTXモジュールや送信機も技適を取ってくれると嬉しいのですが...⇒ ER8の技適が取られ販売が開始されました。10.余談参照 [2026/08/22]

ここでは、これの検品のためにBindをしてサーボが動くことを確認したので、その手順を紹介します。
使用する送信機は、RadioMaster TX16S Mark II 4IN1です。

2. 送信機モジュールのELRSのVersionの確認

ELRSは、送受信機のメジャーバージョンが一致している必要があります。そこで、TX Moduleに付属しているManualに従い、送信機モジュールのVersionを確認します。

1) 購入時のVersionの確認

  1. 送信機にELRS Moduleを取り付け、ELRSのアンテナを取り付け、送信機の電源を入れます。(注意 : アンテナを取り付けないで電波を出すと、出力段が壊れるとManualに赤字で書いてあります。)
  2. [MDL]を長押しして、ELRSを使うモデルを選びます。
  3. [Model Settings]で、[Internal RF]をOFFにし、[External RF]を次のように設定します。
  • Mode : OFF -> CRFS
    • Baudrate : 400k -> 921k(この値は、TX Moduleに付属しているManualのP.6に記載してある値です。Packet Rate F1000を使用する場合は、400kより大きい値が必要と書いてあります。)
  1. [SYS]-[TOOLS]-[ExpressLRS]でelrsV3.luaが起動します。[BIND]の下にVersionが表示されます。(elrsV3.luaは、EdgeTX 2.11.5 2026/02/24に付属していたものです。)
    Versionは、次のように表示されました。ISMなのでFCCバージョンです。
  • master ISM2G4 : 8252df

問題

Versionが"master"と表示されました。工場出荷のmasterという意味なのかもしれませんが、それがどのVersion番号に相当するのかが不明です。Manualには3.3.0と書かれていました。しかし、表示されないのは不安なので、受信機のVersionを調べ、それに合うFirmwareにUpdateしました。

余談

  • ManualにはBETAFPV official websiteから"elrsV3.lua"をDownloadするように書いてありますが、Official siteのSupportには、古いELRS.luaのリンクしかありません。検索するとV3も見つかるのですが、古そうなので使いませんでした。
  • ExpressLRS 4.0からは、elrs.luaになり、特定のバージョン用のluaでは無くなるそうです。
    Installing the Lua Script : ExpressLRS
    https://www.expresslrs.org/quick-start/transmitters/lua-howto/

2) FirmwareのUpdate

  1. 次のサイトから[Run WebFlasher]-[Transmitter]で次のように入力し[Next]。
    ExpressLRS (公式)
    https://www.expresslrs.org/
  • Firmware Version : 3.6.3(受信機のメジャーバージョンに合う最新版です。4.0.0の1つ前のようです。)
  • Hardware Vendor : BETAFPV
  • Radio Frequency : 2.4GHz Transmitter
  • Hardware Target : BETAFPV 2.4GHz Nono TX V2
  1. Transmitter Options で次のように設定し、[Next]-[Download]でFirmware File(ELRS-v3.6.3-betafpv.tx_2400.nanov2-FCC-default.bin)をPCにDownloadします。設定は全て初期値です。[*1]
  • Bind Phrase :
  • Region : FCC [*1]
  • WiFi SSID :
  • WiFi Password :
  • Flashing Method : Local Download
  • Advanced Settings
  • WiFi "auto on" interval : 60 seconds
  • TLM report interval : 240 milliseconds
  1. 送信機の[SYS]-[TOOLS]-[ExpressLRS]-[WiFi Connectivity]-[Enable WiFi]でWiFiモードにし、PCでExpressLRS TXのWiFiアクセルポイントに接続し("自動的に接続"はチェックしません)、セキュリティキーにexpresslrsと入力します。すると、Webブラウザが起動しIPアドレス10.0.0.1が表示されます。(PCにインターネット接続している有線LANがある時は、表示されないのでURL欄に10.0.0.1と入力して下さい。)
  2. Webブラウザ画面の[UPDATE]-[FLASH FIRMWARE FILE]で先ほどダウンロードしたファイルを選び、[開く]でアップデートが始まります。"Update Succeeded"、"Update complete. Please wait for a few secomds while the device reboots"と表示が出るので[OK]します。
    (Wi-Fiが切れるので、再びWebブラウザで接続する場合は、送信機側のWi-Fiを有効にして、PC側から接続してください。)
  3. 送信機の[RTN]-[RTN]でelrsV3.luaの画面に戻ると、アップデートされたバージョンが表示されます。
  • 3.6.3 ISM2G4 : 288efe

[*1] 日本の技適を満足するためのExpressLRSの設定情報がありません。総務省に登録された認証情報には、74M2FD1 2405.4~2478.4MHz 1MHz Spacing. 74CH 0.5mW/MHzと書かれており、The Worse Case Power Setting Parameter under 2400~2483.5MHz BandのTest Software setting valueがCH00、CH39、CH78ともに25mWと書かれています。
https://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet2?PageID=jt01&ATF=151973005
メーカー出荷のデフォルトのFirmewareの設定で認証されたと解釈するのなら、工場出荷時のFCCバージョンで初期値より大きな出力設定をしなければ良いということになります。一方、Test settingは、25mWと記載されています。但し、変調がGFSKでありLoRaではありません。変調方式が変わるとパワーも変わる可能性があります。なので、LoRaでも25mWとは断定できません。工場出荷のTX Power 50mWでも、Dynamic PowerをDynにすると、実用の距離では25mWになります。25mWでDynamic Power offの方が良いのかも知れません。25mWだと事前に電波の空きを探るLBT(Listen-Before-Talk)(CE)にしたいところですが、FACILITIES AND ACCREDITATIONは、A2LA、FCC、ISEDとなっているので、LBTを選ぶべきではないのかも知れません。

  • 微弱無線局はなぜ電界強度で決まるのか――100 m・15 μV/mから3 m基準へ、自作者には測りにくい免許不要の境界 : LoPRA Lab
    https://note.com/lopra_lab/n/n03787fd4ac66
    日本は科学的な基準ですが、米国は運用面を考慮しています。スペクトラム拡散だとさらにややこしい。

[2026/08/20] BETAFPVのサポートに問い合わせた回答です。

  1. FCC/LBTについては、どちらでも良いとのことです。LBTは妨害を軽減するが、操縦の応答性は若干悪くなりとのこと。
    You could use FCC (ISM2G4) in Japan. Both are OK. LBT reduces interference, but inserts a channel detection delay before each transmission, which is detrimental to remote control response.
  2. TX MAX Power については、25mWとの回答を得ました。mustやshallでは無いところが突っ込みどころですが、回答してくれたのはありがたいです。約数営業日で回答してもらえました。このようなことは、日本の販売店も設定情報を出すべきだとは思います。25mWを越える出力を出すと、Futaba等他のRCシステムに悪影響する可能性があるかも知れません。以下、回答の原文です。
    We recommend using a maximum TX power setting of 25mW. This is the most stable option and helps reduce interference with other devices.

次の古い製品では「RF output power: 0.3mW/MHz 20mW MAX (Japan MIC version)」と書かれています。V2は、上記の通り0.5mW/MHzで25mWなので、初代より若干電波が強い条件で認証されたようです。

BETAFPVはまだ良い方で、総務省の認証データの測定条件にmW情報を公開しているのですが、他のメーカーはそれが無いので不親切です。でも、同じExpressLRSの変調仕様の製品なのだから、他社も20~25mW以下が妥当だと思います。

25mWだと心配な方へ

次の警告Luaを入れておくと良いでしょう。電波が届かなくなる前に警告を音声や振動で伝えてくれるので、回避行動を取ることができます。

参考 : 出力と距離の関係

  • ExpressLRS in 2026: Setup Guide, Range Testing, and What Actually New : By David : UAV Model : 2026/07/21
    https://blog.uavmodel.com/6124-2/

  • Packet Rate: How Fast Your Radio Talks to the Receiver : By David : UAV Model : 2026/05/22
    https://blog.uavmodel.com/expresslrs-packet-rate-and-telemetry-ratio-tuning-latency-vs-range-optimization-2026-guide/

  • ExpressLRS range test with HappyModel EP1 RX : Jamie Carl : 2023/05/21
    https://www.facebook.com/groups/636441730280366/posts/1199780820613118/
    250Hz Dynamic Power で 8.45km離れても25mWだそうです。

  • Long Range Competition : ExpressLRS
    https://www.expresslrs.org/info/long-range/
    25mW 150Hzで3.5kmです。

  • How LoRa (ExpressLRS) Drone Receivers Work : OpenDrone : 2026/07/19
    https://www.youtube.com/watch?v=ssmQkRkXE84
    6:35でLoRa変調がノイズ以下の電波でも復調できる仕組みが説明されています。送信側は、元信号のビットパターンをChirpを乗せたM-ary FSK変調のようなもので変調し、FHSSのRFに乗せます。受信側は、FHSSのRFを復調した信号と、逆Chirp信号を乗算し、FFTで周波数分けをしてビットパターンに復調し、誤り訂正をして元信号を得ます。その乗算時に、ノイズは周波数が変化しているので乗算後も周波数が集中しないが、信号はChirps信号がキャンセルされて周波数が1点になるのでS/Nが向上し、ノイズレベル以下の電波でも復調できるらしいです。FASSTestやDSMXのDSSS+FHSS方式の感度は-95~-105dBmらしいです。LoRaは333Hz Full、500Hzでも-105dBmですから、25mWでもこれらと同レベルの距離は得られると思われます。DSSSではないS-FHSS/FASSTは、これらより劣るらしいので、S-FHSSが使えている環境なら、25mWで逆に距離が延びると思われます。

3. 受信機のELRSのVersionの確認

  1. 受信機にUSB-Cの電源を接続します。
  2. 暫くするとRXが黄色点滅、FGが緑点滅、端のLEDが赤に点灯します。その後、RXが緑主体の黄色の点滅に変わります。その状態でPCからExpressLRS RXのWiFiアクセスポイントに接続し("自動的に接続"はチェックしません)、セキュリティキーに"expresslrs"と入力して暫くするとWebブラウザが開き、Versionが表示されます。
    NEXUS-XRは、3.5.6 (ee188b) ISM2G4 でした。
    モデル名は、RadioMaster RP4TD-M True Diversity 2.4GHz RX Radiomaster Nexus-XR True Diversity 2.4GHz RX です。

注意

  • 初回のUSB-C電源供給時は暫くLEDが消灯したままで、LEDが点灯するまでにかなり時間が掛かりました。2回目からは、直ぐにLEDが点灯するようになりました。初回はワークファイル等、色々作成しているのかも知れません? なので、USB-C給電後は、LEDの点灯状態が安定して初期設定が完了するまで、電源を切断しないようにした方が良いです。

余談

  • 受信機に付属のUser's Manualには、ERLS/Rotor Flight共にFirmwareの使用方法が書かれていません。メーカのサイトにも情報が無いです。なので、ネットで調べました。

4. BIND

  1. 受信機のUSB-Cに電源を接続し、2sec間RXボタンを押すとRX LEDが2回点滅になり、BIND Modeに入ります。
  2. 送信機の[SYS]-[TOOLS]-[ExpressLRS]-[BIND]を押すと、RX LEDが青になりバインドが完了します。

RotorFlightの設定を全くしていませんが、サーボが動くことを確認しました。また、受信機を切ると送信機がTelemetry Lostとしゃべるので、Telemetryも機能していると思われます。

余談

  • 2sec RXボタンを押すという情報はRCGroups.comにあったのですが、公式情報を発見できませんでした。
    Radiomaster NEXUS-XR and fixed wing aircraft #9 : RCGroups.com : 2026/02/03
    https://www.rcgroups.com/forums/showpost.php?p=54589639&postcount=9
  • USB-Cの電源で受信機とFCは動きますが、サーボは動きません。サーボ用電源は、ESCコネクタなどから供給される電源になります。
  • 箱にOfficial manual、Official firmwareのQRコードがあるのですが、その先にNEXUS-XRは無く役に立ちません。

4. BIND : Binding Phrase

Binding Phraseを使用すると、受信機をBIND Modeにする必要が無いので、便利です。大雑把な仕組みは、PCで送信機と受信機にBINDするための情報を書き込んでおくことで、送受信機の電源を入れるだけで通信できるようにするものです。

5. ELRSの設定値

青字末尾 * : 初期値から変更したところ

BETAFPV 2G4Nano

  • Packet Rate : 250Hz(-108dBm)    // 初期値の250Hzだと通常のRCプロポと同等かそれ以上の通信距離らしい
  • Telem Ratio : Std (1:64) -> 1:16 (546bps) *    // GPS情報を約2sec毎に更新する為。最大約1/250Hz*2=8msの遅延発生
    ExpressLRS Quick Tip: How to fix slow telemetry : Painless360 : 2025/05/27
    https://www.youtube.com/watch?v=Yf_7lPSJOrM
    ELRS Ver.4だと、Telemetryの速度が少し上がり、約1sec間隔でGPS情報を更新できます。
    普通は、初期値のStd (1:64)が良いです。
  • Switch Mode : Wide
  • Link Mode : Normal
  • Model Match : Off -> On * (ID: 1)    // 異なるIDの受信機に接続しないようにする。()内は、現在選択&BIND中のモデルのID
  • TX Power (50mW) -> (25mW)
    Max Power : 50mW -> 25mW *  // 日本では10~25mWです。[*1]
    Dynamic : off    // 初期値はoffです。[*1] 25mWならDynでもOffでも変わりません。
    Fan Thresh : 250mW    // ファンを回す電力を指定するだけで、この出力が発信されるわけではありません。
  • VTX Administrator
    Band : 0ff
    Channel : 1
    Pwr Lvl : -
    [Send VTx]

  • WiFi Connectivity
  • Backpack
    Backpack : On
    DVR Rec : Off
    DVR Srt Dly : 0s
    DVR Stp Dly : 0s
    HT Enable : Off
    HT Start Channel : AUX1
    Telemetry : Off
    Version : ver.unknown

RM RP4TD-M 2400

  • Protocol : CRSF
  • SBUS failsafe : No Pulses
  • Rx Mode : Gemini
  • Tlm Power : 10mW    // 初期値です。[*2]
  • >Team Race
    Channel : AUX7
    Posistion : Disabled
  • Bind Storage : Persistent
  • Model Id : Off -> 1 *   // 異なるIDの受信機に接続しないようにする。受信機毎に重複しない異なる番号を設定。
  • 3.5.6 : ee188b

[*2] Ver.4.1.0ではこの表示が出ません。この表示はPower Amplifierを持った受信機で表示されます。NEXUS-XRはPower Amplifierを持っていないので10mW固定です。Geminiでも2x10mWなので、電波法の心配は無さそうです。なお、BETAFPV Nano TX V2 Module ELRS 2.4G はGemini非対応なので、Geminiは使えません。これができると通信速度が上がるのですが。

TX16S Mark II 4IN1

[Model Settings]-[External RF]

  • Mode : CRSF
  • Baudrate : 400k
  • Status : 250Hz
  • Channel Range : CH1, CH16
    ID is unique
  • Receiver : 0 -> 1 *    // 異なるIDの受信機に接続しないようにする。もし通信できなくなったらWiFiで設定する。

Radio Preparation : ExpressLRS
https://www.expresslrs.org/quick-start/transmitters/tx-prep/
400K (400000bps): for Packet Rates of 250Hz and lower. This setting should work on most Radios and TX Modules.

Model Matching : ExpressLRS
https://www.expresslrs.org/software/model-config-match/

6. ELRSの参考情報

7. 技適の情報

8. 関連記事

9. その他

10. 余談

NEXUS-XRは発熱が大きいです。なので、両面テープの粘着力が少し心配です。もし、粘着力が弱いと感じたら、補強したほうが良さそうです。

技適取得に積極的なRadioLinkが、EdgeTXとExpressLRSや4IN1 Multiを採用して技適を取得すれば、日本でのシェアが拡大すると思うのですが。
https://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet?pageID=jk01&NUM_TYPE=1&NUM=&NAM=RadioLink&FOM=&PC=&YAR_FROM=&MON_FROM=&DAY_FROM=&YAR_TO=&MON_TO=&DAY_TO=&RAD=00-00-00-00&TEC=1&TEC=2&TEC=3&TEC=4&TEC=5&TEC=6&TEC=7&DC=0&SC=1#searchlist

[2026/08/08]

RadioMaster ER8の技適が取得されたようです。これはGood Newsですね。
https://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet?pageID=jg01_01&PC=220&TC=N&PK=1&FN=260717N220&SN=%E8%AA%8D%E8%A8%BC&LN=56&R1=*****&R2=*****

この受信機はRadioMasterのERS Sensorが使えるらしいです。電流センサもあるので、EdgeTXで電流積算をすれば、機体の電池残量を表示できるかもしれません。yaapu/HorusMappingWidget も使えるかも知れません。
https://radiomasterrc.com/collections/ers-series-sensor

販売店を確認しました。技適取得に動いてくれた店かも知れません。感謝です。技適マークが付いていないものが流通しているので、海外通販などの店から買わない方が良いと思います。[2026/08/22]

[2026/06/27]

双葉から安い6軸ジャイロ+テレメトリー受信機R3306GYが出たようです。日本での実売価格は、NEXUS-XRと同じくらいです。
https://www.rc.futaba.co.jp/products/detail/I00000472
Open Sourceでは無いので、yaapu/HorusMappingWidget を使うことはできないです。

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