« HP OmniBook Ultra Flip 14インチ2-in-1 14-fh0001 初期設定 と IDEATOR BYL2402 7in1 USB-HUB 問題 | トップページ | RCフライトシミュレータ用USBコントローラー FLY SKY SM001 »

HP ノートPC Office 2024プリインストール版(デジタル認証版)の初期設定トラブル

最初に結論を述べます。


結論

PCメーカのサイトの説明はOfficeを登録していないMicrosoftアカウントでの手順を示しており、既に別のOfficeが登録してあるMicrosoftアカウントに、新しいOfficeを登録することを考慮していません。また、学校など別のアカウントでもOfficeを使用することを考慮していません。Microsoft365との選択式のPCの場合は、サブスクリプションに誘導するためMicrosoft365の試用を開始し、3ヶ月後に選択する手順しか書かれていません。この為、気が付かないうちに選択期間を過ぎてしまい、希望する使用権を失うことがあります。なので、永続版を使用する場合は、365の試用をせずに最初からMicrosoft Storeからの登録をすることをお勧めします。

  1. 既に別のOfficeのアカウントがあるMicrosoftアカウントで新しいPCのOfficeにサインインすると、別のOfficeのライセンスでOfficeが起動する場合がある。この場合、新しいPCにプリインストールされているOfficeのライセンスは、Microsoftアカウントに登録されない。

  2. Microsoftアカウントに新しいPCにプリインストールされているOffficeのライセンスを登録するには、登録するMicrosoftアカウントでMicrosoft Storeを開き、[ライブラリ]-[デバイスに含まれる]からプリインストールアプリを選び[要求する]をクリックする。これで、Microsoftアカウントに登録される。但し、この時点では登録が終わっただけで、サインインしているOfficeのライセンスは別のOfficeのままである。(要求後に送信される注文処理メールの確認 : https://outlook.live.com/mail/、サブスクリプション登録の確認 : https://account.microsoft.com/)

  3. ExcelなどのOfficeアプリの[アカウント]から、[ライセンスの切り替え]で新しいプリインストール版のOfficeに切り替えることで、新しいOfficeに切り替わる。

※ 同じバージョンの複数のOfficeライセンスを同じアカウントに登録した時の挙動は、未確認です。Copilotに聞くと答えてくれましたが、怪しいです。

【注意】Microsoftアカウントのメールアドレス、パスワード、(PIN)、電話番号は、紙などに記録し、絶対に忘れないようにしてください。忘れるとサブスク解約ができなくなる可能性があります。クレジットカードを登録したアカウントを使用する場合は、自動的にサブスク料金が引き落とされるので注意してください。個人的には複数のMicrosftアカウントを作らない方が、混乱しないので良いと思っています。


以下、試行錯誤の経緯と調べた情報と余談です。

1. 問題

Windowsにローカルアカウントでサインインしている状態で、プリインストールされているExcel(2024)を起動し、Microsoftアカウントでサインインしたところ、別のPC用のOffice 2021 Personal(DSP版)になりました。(⇒この操作では、元々持っていた2021のライセンスでExcelが起動しただけであり、自分のMicrosoftアカウントに2024が登録されません。)

Copilotに聞いたら「Officeをアンインストールし、Microsoft StoreからOfficeで検索して再インストールしろ」と出たので、アンインストールしたのですが、Microsoft Storeで検索してもOffice 2024がありません。⇒ Copilot等のLLMの回答でアンインストールや再インストールが出たら、簡単に信じてはいけないです。

その後、色々検索したら次のものがヒットしました。

HP : Microsoft Office デジタルアタッチ版(DA 版)についてのよくあるお問い合わせ
https://jp.ext.hp.com/v-ivr/common/os-howto/faq/42/

HP : Microsoft Office 2024 Digital Attach 版 初回セットアップ手順
https://jp.ext.hp.com/content/dam/jp-ext-hp-com/jp/ja/ec/v-ivr/images/Office2024_DA_setup.pdf

「スタートメニューには、すでに Word / Excel / PowerPoint 等の Office アプリが表示されていますが、これらはまだ実行しないでください。」と書いてありました。
このことは、紙の「本体の説明書」にも、そこに案内があるWebの「ユーザーガイド」にも書かれていません。

2. 対応(試行錯誤の経緯です。この手順は正しくない気がします...)

OfficeのアンインストールによりOfficeが消えたと思い焦っていたので、深く調べずに作成してあったリカバリメディアで工場出荷状態に戻してセットアップをやり直しました。工場出荷状態に戻した後の手順は次の通りです。(★もしかすると、工場出荷状態に戻さなくても良かったかもしれないです?)

  1. ユーザーフォルダ名をMicrosoftアカウントと異なるものにするためにWindowsをローカルアカウントでセットアップしたので、WindowsのアカウントをMicrosoftアカウントに切り替えます。

    ※ Windowsのサインインのアカウントと、Officeを使うためのMicrosoftアカウントは別々に設定できます。例えば、WindowsにAのMicrosoftアカウントでサインインし、OfficeにBのマイクロソフトアカウントでサインインしても使用することは可能です。
    ※ WindowsにAのMicrosoftアカウントでサインインしている場合、Microsoft StoreはAのアカウントでサインインされるようです。その場合でも、Microsoft StoreをBのMicrosoftアカウントに切り替えることはできそうです。
    ⇒ なので、もしかするとローカルアカウントでも良いかも知れません?

  2. Microsoft Storeのライブラリの「デバイスに含まれる」を選択し、「Office Home & Business 2024」の[要求する]をクリックします。

【注意】上記HPの「Microsoft Office 2024 Digital Attach 版 初回セットアップ手順」にはライブラリの「すべて」のタブから雲アイコンをクリックする画面が書かれていますが、これは古い画面です。現在は「すべて」には表示されません。

これにより、Microsoftアカウントのサブスクリプションに「Office Home & Business 2024」が登録されました。
Microsoftアカウント : https://account.microsoft.com/account?lang=ja-jp

★ もしかすると、工場出荷状態に戻さなくても、Microsoft Storeのライブラリの[デバイスに含まれる]にあったのかもしれません。

しかし、Excelを開くとOffice 2021になりました。このPCのOffice2021の認証がMicrosoft側に残っているのかも知れません?

  1. Micorsoftアカウントのサブスクリプションで「Office Home & Business 2024」の[インストール]をクリックして、OfficeSetup.exeを実行します。
    Microsoftアカウント : https://account.microsoft.com/account?lang=ja-jp

進行を示すバーが止まりハングアップしたかのように見えますが、非常に時間が掛かっているだけなので、辛抱強く待ちます。

★ プリインストールなのだからOfficeSetup.exeでダウンロード&インストールしなくても良い方法がある気がします。3.を行わずに4.に進むのが良いのかも知れません。

  1. Excelを起動すると2021と表示されたので、[アカウント]-[ライセンスの切り替え]-[次へ]-[Office Home & Business 2024]-[次へ]-[閉じる]をクリックし、Excelを再起動すると2024になりました。

  2. [設定]-[アカウント]で表示されるのはOffice 2021のみです。実際には2024が動くのでこれでも問題ないのですが、Windowsのサインインをローカルアカウントに切り替え、再度Microsoftアカウントに戻すと、Office 2021と2024の両方が表示されるようになりました。

  3. Microsoftアカウントのメールアドレスにプロダクトキーが送られてきます。印刷して保存しておいた方が良いでしょう。

3. PC付属の紙の取扱説明書の問題

  1. Officeプリインストールモデルの初期設定の指示が何処にも書いてありません。
  2. 最初に行うことが書いてある紙のマニュアルが貧弱で、1.電源接続、2.電源ON、3.WiFiの接続しか書いてありません。後はWindowsのヘルプやWebのユーザーマニュアルを見るように書かれているのですが、ユーザーマニュアルの案内をもっと目立つようにして欲しいものです。
  3. 工場出荷状態に戻すためのリカバリメディアの作成が上記の紙のマニュアルに書いてありません。「サービスおよびサポートを受けるには」のP.10に「製品到着後すぐに作成することを推奨します」と書いてありますが、推奨するならもっと目立つところに書くべきでしょう。Webのユーザーマニュアルには書いてあります。

4. 他社情報:永続版のみ付属のPC

ASUSの情報です。

[Microsoft Office] Microsoft Office Home and Business 2019 / 2021 / 2024 の認証
https://www.asus.com/jp/support/faq/1044988/

こちらの情報ですと、プリインストールされているExcelアイコンをクリックするようです。そうすると「Office を取得しました」と出るとあります。しかし、私の場合はローカルアカウントでWindowsにサインインしていたので、サインインが表示されました。その後、2021になりました。

ASUSの案内には「※「インストールされているアプリ」や「プログラムのアンインストールまたは変更」で、Microsoft Office Home and Business 2021 と表示されている場合がありますが、Microsoft Office Home and Business 2024 のデジタルキーで認証後、Microsoft Office Home and Business 2024 に表示が切り替わります。 (Microsoft Office Home and Business 2024 表示への切り替わりは自動で行われますが、切り替わりにお時間を要する場合があります)」と書かれています。

でも、MicrosoftアカウントのサブスクリプションにOffice 2024が表示されていなかったので、改めてExcelのアカウントを確認したところ、Office 2021と表示され認証されていないという画面が出ました。しかし、その後「Office」を取得しましたという画面が出て、表示に従い操作したところ、Office 2024が認証状態になり、MicrosoftアカウントにもOffice 2024が表示されました。

なので、①インターネットに接続し、②WindowsにMicrosoftアカウントでサインインしている状態で、③プリインストールされているExcelを起動し、④少し待つ、と「Office を取得しました」と表示され認証プロセスが始まるようです。

富士通の情報です。

[Office 2024] パソコンの購入後に初めてOfficeを使うときの設定方法を教えてください。
https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=6911-3808

「デスクトップ画面の右下に「Office Home and Business 2024 は PC に含まれています」と通知が表示された場合は、「今すぐセットアップ」をクリックしないでください。通知は、右上の「×」をクリックして閉じてください。」と書かれています。次にインストールされているアプリのバージョンを確認する手順になっています。その後は、ASUSと似た手順です。

5. 他社情報:サブスクと永続版の選択式のPCの注意

VAIOの情報です。

[Microsoft Office] Microsoft 365 Personal(24か月版)の概要と初期設定方法 : 2026/03/03
https://solutions.vaio.com/6100
「「Microsoft 365 Personal を24か月間無料でアクティブ化します」と表示されます。「継続請求」を「オン」から「オフ」に変更します。」「「継続請求をオンにして、全24か月を無料でアクティブ化します。」に切り替わります。継続請求が「オフ」であることを確認して「次へ」をクリックします。」「「継続請求」をオン「オン」に設定し、支払い方法などを入力すると、初期設定後すぐに「Microsoft 365 Personal」を24か月追加費用なしに使用することができます。
この場合、3か月後、およびそれ以降に「Office Home & Business 2024」へ切り替えることができなくなりますのでご注意ください。」と書かれています。デフォルトは、サブスクを選択するようになっているので、注意が必要です。(初期設定では、試用版/サブスク/永続版の3つの選択肢をどれも選択しない状態にして、次に進めないようにすべきかと思いますが、まあ企業戦略なのでしょう。)

富士通の[Microsoft 365 Personal (24か月版) / Office Home & Business 2024 オプション付] の
情報です。

[Microsoft 365 Personal (24か月版) / Office Home & Business 2024 オプション付] パソコンの購入後に初めてOfficeを使うときの設定方法を教えてください。: 2026/02/27
https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=7611-4037

Microsoft 365 Personal サブスクリプション」のご利用に関する画面で、「継続請求」が「オン」のまま、さらに先の画面に進み、お支払情報などを入力すると、「Microsoft 365 Personal (24か月版) を選択したことになり、Office Home & Business 2024を利用できなくなります。」と書かれています。UIがサブスク優先になっているので、注意が必要です。

[Microsoft 365 Personal (24か月版) / Office Home & Business 2024 オプション付] 選択式で、最初から2024を選択する情報です。

最初から"Office 2024 永続版"を認証させる方法 : まきあーと : X : 2026/02/27
https://x.com/MakiArt2916/status/2027341636867596433

個人の非公式情報ですが、Microsoft 365 をアンインストール後、Microsoft Storeのデバイスに含まれるからインストールと書かれているので、本記事の「1.問題 - 結論 - 2」や、「2.対応 - 2」と同じです。PCメーカの紙の説明書やMicrosoftの公式にも書いておいて欲しいです。ぼーっとしているとサブスクに誘導されるので、2024にしたい人は365を使用開始せずに最初から2024にした方が安心でしょう。

【注意】「Microsoft 365 Personal 24ヶ月サブスク」や「Office Home & Business 2024永続版」の選択式ライセンス付きのPCメーカのサイトには、365のお試しをして3ヵ月のお試し期限が近付くとOfficeアプリに選択メッセージが出るので、そこで選択するように書かれています。ところが、学校のライセンスで365を使用しているとお試し使用では無いので、選択メッセージは出ません。
また、個人のOutlookのメールを見ていないと、Microsoftからの選択メールも見逃します。https://outlook.live.com/mail/
その結果、個人の365サブスクを選択したことになり、2024永続版の使用権を失います。学校のライセンスでMicrosoft365を使用する人は、不要な365のお試し登録をせずに、Microsoft Storeのライブラリのこのデバイスに含まれるで永続版を要求するにした方が良いでしょう。

6. 関連記事

  • 個人のOffice付PCで学校等の法人のMicrosoft 365/Officeライセンスを使用する方法 : 当ブログ : 2026/03/13
    https://bigarrow.tea-nifty.com/blog/2026/03/post-6dbb8c.html
    学校などのOfficeのライセンスでもOfficeにサインインしていると、学校などのバージョンのOfficeが表示されたままになることがあります。個人のOfficeライセンスに切り替える場合は、Officeから学校などのカウントをサインアウトして下さい。

  • Micorosoftアカウントを作成するときのメールアドレスの注意 : 当ブログ : 2026/09/26
    https://bigarrow.tea-nifty.com/blog/2026/09/post-198589.html

7. 問題

Office 2024付のPCのOfficeの認証前に、Microsoft 365のサブスクリプションの勧誘が表示されると、勘違いする人が出てもおかしくないので危険な仕様ですね。HP、ASUS、富士通とも手順が異なり、PCメーカも混乱しているのかも知れません。各社の説明の中でも、「クリックするな」とか「2021と表示される場合がある」など、不適切な表示をするような仕様は危険だと思います。

8. 余談

2025年12月時点でメインストリームのサポートが残っている一番古いOfficeは2021ですが、中身はMicrosoft 365でその機能を限定する設定が2021になっているだけのような気がします。同様に2024も中身は365のような気がします。そうすれば、Microsoftは365だけUpdateすればよいので、サポートが楽になります。

当方が持っているのは別のPC用のDSP版の2021でライセンスが1台です。しかしその別のPCはMicrosoft 365開発者プログラムのMicrosoft 365にしてあります。これにより2021が未使用状態だから新PCに入ってしまったのかも知れません。

過去多くのPCを購入してきましたが、リカバリーメディアを作成して直ぐにセットアップをやり直したのはこのHPのPCが初めてです。
ASUSのPCなら、リカバリ領域が予めSSDに確保されているので、リカバリメディアの作成が不要です。
HPのリカバリメディアは工場出荷状態のディスクイメージでは無くインストールファイルであり、リカバリに時間が掛かります。


9. Excelが使えるPCならモダンExcelを使ってみよう

2016以降のExcelなら「モダンExcel(Power Query、Power Pivot)」と呼ばれる便利な機能があります。2021以降ならPower Pivotアドインでリレーションやメジャーの編集ができるので更に便利です。レガシーExcelの機能だけ使用するのは、もったいないです。

  • Excelの学習順序で思うこと(VBAより先にPower Query): 当ブログ : 2025/05/25
    https://bigarrow.tea-nifty.com/blog/2025/05/post-1cec1d.html

  • Excelのピボットテーブルの学習方法(書籍): 当ブログ : 2026/03/07
    https://bigarrow.tea-nifty.com/blog/2026/03/post-600c8a.html
    ピボットテーブルは1993年Excel Version 5.0からある古い機能ですが、Power Pivotで機能が強力になります。セルフサービス型のBIツールの一部機能が追加されたイメージです。これを知るとPower BIも容易に使えるようになります。

|

« HP OmniBook Ultra Flip 14インチ2-in-1 14-fh0001 初期設定 と IDEATOR BYL2402 7in1 USB-HUB 問題 | トップページ | RCフライトシミュレータ用USBコントローラー FLY SKY SM001 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« HP OmniBook Ultra Flip 14インチ2-in-1 14-fh0001 初期設定 と IDEATOR BYL2402 7in1 USB-HUB 問題 | トップページ | RCフライトシミュレータ用USBコントローラー FLY SKY SM001 »