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HDDからSSDに移行

1. 前書き
もう直PCを買い替えるだろうと思いSSD化していなかったのですが、Windowsのアップデートが非常に遅くなってきたのでSSD化することにしました。やる前は難しいと思っていたのですが、偶然好条件がそろい、Clonezillaで単純にコピーしただけで移行できました。

PC:2011年製 Asus G73Sw, Intel Core i7-2630QM 2.0GHz, Intel HM65 Express, HDD Seagate ST95005620AS 4GBフラッシュメモリ内蔵

関連記事(SDD化で起動NG):https://bigarrow.tea-nifty.com/blog/2021/04/post-3f19dd.html


2. SSDの選定
SSDは価格重視+若干の信頼性+若干の性能で選びました。
ブランド:フラッシュメモリの元祖的なイメージ(個人的なイメージ)のあるSandiskにしました。
モデル:ミドルクラスのUltra 3D SDDにしました。
SSD:Sandisk Ultra 3S SSD SDSSDH3-500G-J25
https://kb-jp.sandisk.com/app/answers/detail/a_id/6968#ultra3d


3. コピー方法の調査
G73SwはHDDが2ドライブ(C:とD:)に区切られています。もし、SDDのサイズがHDDより大きければ、Cドライブを拡大したいと考えました。そこで、パーティションの変更も考慮して無料のソフトを調べました。

3-1. EaseUS Todo Backup Free
検索で良く出て来るソフトです。評判も良いです。クローン作成時にパーティションの変更もできたようです。また、クローン時は同じパーティションをコピーし、クローン後にEaseUS Partition Master Freeでパーティションの変更ができるようです。
https://jp.easeus.com/backup-software/free.html
https://jp.easeus.com/partition-manager-software/free.html

2021年4月からクローン機能は有料版のみになりました。


3-2. AOMEI Backupper Standard
検索で良く出て来るソフトです。しかし、無料版だとクローン作成と同時にはパーティションの変更ができないようです。クローン作成後AOMEI Partition Assistant Standardでパーティションの変更ができるようです。
https://www.aomei.jp/backup-software/ab-standard.html
https://www.aomei.jp/partition-manager/pa-standard.html

3-3. MiniTool ShadowMaker Free
バックアップソフトです。パーティション変更ソフトとしてはMiniTool Partition Wizardがあります。
https://jp.minitool.com/
https://youtu.be/fvcIXjwE54U

3-4. Clonezilla & GParted
Clonezillaはパーティションサイズの変更ができないので、Clonezillaでコピー後に、GPartedでパーティションを変更します。今回は、最終的にはこれを使用しました。
https://clonezilla.org/
https://gparted.org/

ClonezillaはWindowsを使用せずLive CDのLinuxで動作するので、ハードウェア故障でない限りWindowsが起動できなくなっても復旧ができる安心感があります。また、有料ソフトの機能限定版では無いので、機能制限が無いのも良い点です。

しかし、GPTだと問題があり、回避策が面倒なようです。

基本的な操作:http://nice.kaze.com/equium_s7000_24.html
GPTでの問題:https://knews.vip/postcrawl/stack/view?site=su&key=14109721&alias=clonezilla-o-shiyoshite-okina-dhisuku-o-chiisana-dhisuku-ni-fukuseisuru-ni-wa-do-sureba-yoi-desu-ka
複数のパーティションがあるHDDをSSDにするときに、パーティションをCドライブだけに変更して、Cドライブを拡大する方法:https://ja.compozi.com/how-migrate-windows-10-from-hdd-ssd-using-clonezilla
https://ja.joensuuregion.info/migrate-windows-10-from-hdd-to-ssd-using-clonezilla-1989


3-5. Acronis True Image for Western Digital
SandiskのSSDもサポートしています。Western Digitalのサイトからダウンロードできます。日本語のマニュアルも付属しています。クローン作成時にパーティションの変更ができるようです。
https://support.wdc.com/downloads.aspx?lang=jp
Sandiskの方は若干古いようです。
https://kb-jp.sandisk.com/app/answers/detail/a_id/21567

これなら無料でクローン作成時にパーティションの変更もできそうなので、最初はこれを試しました。しかし、下記の問題が発生し、使えませんでした。

【大問題発生】
インストール後、WindowsのSYSTEMの負荷が非常に高くなり、ブルースクリーンで再起動するようになりました。
そこでSDDを外し、StartupからAcronics関係の起動を停止したところ、ディスクの管理で「仮想ディスクサービスに接続できません」のメッセージが出て、情報が表示されません。
https://win10labo.info/win10-virtual-disk/
その後も、SYSTEMの負荷が重い状態が続いて、何も作業を受け付けない状態になり、Windowsのシャットダウンすらできなくなりました。仕方がないので、電源長押しで強制終了し、ClonezillaでバックアップしておいたイメージをHDDに書き戻しました。

下記のような記事もありますが、悪評が多いわけでもなく、Acronicsが原因ではないようです。別のPCで初期化していないSDDをUSB接続してPCを起動したら似た症状が出たので、PC起動時に未初期化のSSDをSATA-USB I/Fで接続したことが不具合の原因であると思われます。
https://review.kakaku.com/review/K0001290304/ReviewCD=1399794/

ディスクを操作するソフトをインストールする場合は、インストールする前に起動ドライブのシステムイメージをバックアップしておいた方が良いかも知れません。

4. 4KBアライメントの情報
パーティションの開始位置を4KB単位にしないと、SSDの速度と寿命が低下します。
https://erabikata.info/freesoft-ssd-partition-4k-alignment.html
https://www.lifehacker.jp/2011/09/110908_gpartedalignment.html


5. コピー前の作業
1) ClonezillaのLive CDの作成
下記サイトからClonezillaをダウンロードし、CD-R/CD-RW/USBメモリ等に書き込みます。
私はalternative stable - 20210127-groovy.のamd64/isoをCD-RWに書き込みました。
https://clonezilla.org/

2) GPartedのCDの作成
下記サイトからGPartedをダウンロードし、CD-R/CD-RW/USBメモリ等に書き込みます。
私はgparted-live-1.2.0-1-amd64.isoをCD-RWに書き込みました。
https://gparted.org/
なお、今回は準備しただけで、使用しませんでした。

3) Windowsのディスクのクリーンアップ、インターネットブラウザのキャッシュなどの削除など、不要なファイルをできるだけ削除します。この時、SSDのユーティリティソフトやクローンソフトなどの新しいソフトを入れずに、Windowsが安定して動作している状態にしてください。

4) WindowsをShiftキーを押しながらシャットダウンします。

5) 電源を入れて[ESC]キー(PCによって異なる)を押して、ブートドライブの選択画面を表示します。

6) ClonezillaのCDから起動します。
210327_02start210327_03lang210327_04key210327_14start
JIS配列からUS配列への変換早見表 : https://bamka.info/jis-to-us-keyboard/

7) ClonezillaでHDDのデバイスイメージをイメージファイルにバックアップします。(SSD以外にバックアップ用のHDDが必要です。)
210327_45devimg210327_46local_dev210327_47ctrl_c210327_48local_sel210327_49check210327_50dir210327_51subdir210327_52beginner210327_53saveimg210327_54name210327_55source210327_56comp210327_57checksrc210327_58checkimg210327_59crypt210327_60postres210327_61confirm210327_62endsel210327_63off

8) SSDのファームウェアの更新
SSD付属の説明書に従いファームウェアの更新をします。SSDユーティリティーソフトのDashboardで確認したところ更新不要でした。FWは415020RLでした。
https://kb-jp.sandisk.com/app/answers/detail/a_id/15923/


6. コピー作業
1) CドライブがあるHDDのパーティションのスタイルを確認します。
https://pc-kaizen.com/confirm-mbr-or-gpt

GPTの場合は、以下の方法ではコピーできないかもしれません。

2) Windowsを起動後、SSDをSATA-USB I/FでPCに接続します。(USB接続ではコピーに失敗する場合があるそうです。この場合はPCのSATAに直接接続する必要があるそうです。)

3) [Start]-右クリック-[ディスクの管理]で、「ディスクの初期化」が表示されるので、HDDと同じパーティションスタイルを選んで(私のPCはMBR)、[OK]をします。
210327hddsdd

4) Windowsを[Shift]キーを押しながらシャットダウンします。

5) PCの電源を入れ[ESC]キー(PCによって異なります)を押して、ブートドライブの選択画面を起動します。

6) ClonezillaのCDを起動し、言語とキーボードを選んだ後、コマンドラインプロンプトに移行します。
210327_05cmd

7) 「sudo fdisk -l /dev/sda」と「sudo fdisk -l /dev/sdd」を実行します。(1つ目のドライブsdaがコピー元のHDDで、4つ目のドライブsddがクローン作成先のSSDです。)
210327_06fdisk
Disk /dev/sda: 465.76GiB, 500107862016 bytes, 976773168 sectors
Disk mode1: ST95005620AS
Units: sectors of 1 * 512 =512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimul): 512 bytes / 512 bytes
Disk label type: dos
Dev,B, Start, End, Sectors, Size,Type
sda1, , 2048, 52430847, 52428800, 25G,Hidden W95 FAT32 (LBA),Asusリカバリ
sda2,*, 52430848,441522489,389091642,185.5G,HPHS/NTFS/exFAT,Cドライブ
sda3, ,441524224,443138047, 1613824, 788M,Hidden NTFS WinRE,Win10回復
sda4, ,443140096,976771071,533630976,254.5G,W95 Ext'd (LBA),拡張パーティション
sda5, ,443142144,976771071,533628928,254.5G,HPFS/NTFS/exFAT,Dドライブ

Disk /dev/sdd: 465.76GiB, 500107862016 bytes, 976773168 sectors
Disk mode1: SDSSDH3 500G
Units: sectors of 1 * 512 =512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimul): 512 bytes / 512 bytes
Disk label type: dos

偶然HDDとSDDのサイズが全く同じであり、各パーティションのStartセクタも8の倍数だったので、単純にコピーすればよいと判断しました。(8Sectors=4096Bytes/512Bytes/Sectors)ダウンロード - 210327_partition.xlsx

8) exitでコマンドプロンプトからClonezillaに戻り、device-deviceでコピーしました。2011年製のUSB2.0-SATA I/Fでは2時間程度かかりました。
210327_14start210327_25devdev210327_26beginner210327_27diskdisk210327_28source210327_29dist210327_30check210327_31post

7. SSDの搭載
G73SwはノートPCには珍しくHDDが2つ搭載されています。
210327_g73sw
どちらが起動ドライブか分からなかったので、ネットで検索しました。どちらかを外して起動しなかったら、それが起動ドライブだということです。
https://youtu.be/7teqKk2w_80
https://youtu.be/30rBcqsPYio


9. Windows起動時間
電源ONからデスクトップ表示とOpen Hardware Monitor表示の時間です。
HDD通常起動:2'08", 3'02"
HDD高速起動:0'47", 1'39"

SSD化したらOpen Hardware Monitorの起動優先度が上がってしまったので、KengintonWorksとmAgicマネジャーGTの表示時間を示します。mAgicマネージャーGTは起動時間のばらつきが多いので参考にはなりません。
SDD通常起動:0'45", 1'16", 1'38"
SDD高速起動:0'32", 1'05", 1'09"

CrystalDiskMark 8.0.1での速度測定結果
210328hdd_c210328sdd_c

元のHDDはSeagateのST95005620ASで4GBのSLCフラッシュを登載したハイブリッドHDDです。Windowsの高速起動では4GBのフラッシュメモリの影響で、SSDとの差が小さいのかも知れません。また、PCが古くI/Fが遅いことも影響していると思われます。

10. 問題
Asus G73Swには、OS無しでWebブラウザなどのアプリが使えるExpress Gate Cloudが搭載されているのですが、これが起動できなくなりました。最初のASUSのロゴ画面は出るのですが、その後BIOS画面からWindows起動に移行してしまいます。HDDに戻すと起動するので、Clonezillaがコピーできていないデータがあるのか、SSDだと起動しない何かがあるのかも知れません。


11. コメント
HDDがMBRで、HDDとSDDのサイズが全く同じで、4KBアライメントも取れていたので、最も単純なコピーだけで移行できてしまいました。
他にGPTで複数ドライブにパーティションが区切られていて、SSDにするなら容量を小さいものにしたいPCがあるのですが、少なくともパーティションの操作が必要あので、このように簡単ではなさそうです。

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