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2020年11月

HDDのUsersデータのバックアップ

1. PCが起動しない症状
Fujitsu LIFEBOOK AH54H(Windows 10 Home)を起動したらブルースクリーンになり、Windowsの修復画面で100%表示後、ハングアップしました。
その後、数回起動を試しましたが、更に悪化し、電源ON後、BIOS画面すら出なくなりました。
そこで、メモリをスロット1から2に差し替えて起動したところ、BIOS画面が表示され、Windows起動時の旗のロゴが表示され、修復が始まりましたが、結局Windowsは起動しませんでした。
その後、BIOS画面は出るものの、Windowsは起動ロゴすら出ない状態になりました。


2. HDDの組替
マザーボードが壊れたSony VGN-FZ61BのHDD(Windows 10 Pro)に交換したところ、Windowsが起動しました。しかし、ライセンスが通っていない状態になりました(Proはだめとの表示)。これは、次の手順で解決しました。

[スタート]-[設定]-[更新とセキュリティ]-[ライセンス認証]-[プロダクトキーを変更する]でWindows 8 Proを購入した時のプロダクトコードを入力し、認証する。

また、いくつか不足しているドライバーがあったようなので、Fujitsuのサイトからダウンロードしてインストールしました。

(FZ61BはBIOS/MBR、AH54HはUEFI/GPTなので、HDD交換後、F2キーでBIOSを起動し、Windows Boot Managerの起動順を一番下に移動し、HDDを一番上にします。)

問題はバッテリの充電制限が機能せず100%まで充電されてしまうことです。FUJI02B1 デバイスドライバー、FUJI02E3 デバイスドライバーは自動的にインストールされてしまい、削除しても自動的に復活してしまいます。Fujitsu BIOS Driverは富士通のサイトから入手してインストールしましたが、解決しません。


3. メモリの確認
電源ON後F12キーを押して、Linux mint 19.3 xfce 32bitのインストールディスクを入れて、DVDから起動すると、起動メニューの最後にMemory Testがあるので、それを選んでMemtest86+ 5.01を起動し、メモリーのテストを行いました。
一応CPU温度57℃で1passクリアしたので、問題は無さそうです。

次にメモリをスロット2から1に戻して確認したところ、こちらも2passまで問題ありませんでした。よって、PCが起動しない原因は、メモリではなくHDDの故障の可能性が高いと判断しました。


4. 壊れたHDDをWindowsで確認
壊れたHDDをUSB I/FでPCに接続したところ、Explorerではドライブとして認識されません。
Windowsのディスクの管理では「16384.00GB正常(GPT保護パーティション)」と表示され、プロパティでは、「パーティションスタイル:マスターブートレコード(MBR)」と表示されます。本来は750GB/GPTのはずです。


5. 壊れたHDDをTestDiskで確認
TestDiskで確認すると「750GB/698GiB - ST975042 3AS」と正しく表示されます。
[EFI GPT]を選択すると「CHS 11400 255 63 - sector size=4096」と表示されます。
ネットでST9750423ASを調べると「Default logical geometry Cylinders 16,383 Read/write heads 255 Secters per track 63」となっているので、Cylindersが合ってません。

[Analyse]を実行すると「Bad GPT partition, invalid signature. Trying alternate GPT. Bad GPT partition, invalid signature.」と表示され、異常であることが分かります。
[Quick Search]を実行すると(非常に時間が掛かります)次のようなエラーが多数表示されました。
check_FAT: number of bytes per sector mismatches 512 (FAT) != 4096 (HD)
Warning: number of heads/cylinder mismatches 16 (NTFS) !=255 (HD)
Warning: number of sectors per track mismatches 2 (NTFS) !=63 (HD)
Warning: number of bytes per sector mismatches 512 (NTFS) !=4096 (HD)

 

14Cylinderから殆ど進まなくなり、下記が表示されました。
Read error at 14/254/60 (lba=240971)

その後、USBの認識ができなくなり、TestDiskでも認識できなくなりました。とどめを刺したようです。HDDの寿命は約8年でした。


TestDiskの参考記事 : https://pctrouble.net/software/testdisk.html
TestDisk公式サイト : https://www.cgsecurity.org/wiki/TestDisk
今回は復旧できませんでしたが、TestDiskは良さそうな気がします。


6. バックアップソフトの選定
今後壊れた時に備えてWindows 10のバックアップ機能を使用しようと思ったのですが、「ファイル履歴を使用してバックアップ」がUSB HDDを認識せず、またPCが壊れた時の復旧方法も不明でした。

AH54HにプリインストールされていたバックアップナビによるWindows7の時の古いバックアップはあるのですが、Windows 8以降には非対応で、復帰ができません。(Windows 7を再インストールすればOKですが、面倒です。)

操作は簡単でも仕組みが分からないバックアップソフトは、将来新しい環境(新しいWindows等)で動作しない可能性があり、復帰できなくなる可能性があります。よって、仕組みを理解しやすいフリーソフトBackup.exeを使用することにしました。

Backup.exeでバックアップできるのはデータのみで、プログラムやOSはバックアップできません。しかし、新しいPCではOSが新しくなってバックアップしたシステムが使えない可能性があるので、データのみで良しとします。

Backup.exeのサイト : http://www2.biglobe.ne.jp/sota/backup.html


7. バックアップするフォルダの選定:AH54HのHDDのUsersフォルダ
Cドライブを節約するため、UsersフォルダをD:\Usersに移動しています。
しかし、ソフトによってはC:\Usersを使用しているものがあります。
よって、C:\UsersとD:\Usersをバックアップすることにします。

8. Backup.exeのバックアップパターンの設定
C:\UsersとD:\Usersの下には同じ名前のフォルダがあるので、バックアップ先のフォルダを分ける必要があります。しかし、1つのバックアップパターンのバックアップ先のフォルダは1つしか設定できないようです。

そこで、バックアップ先のフォルダを変えたD_UsersとC_Usersの2つのパターンを作成し、起動オプションで「Backup.exe -n D_Users -n C_Users」としたのですが、D_Usersしか実行されません。「Backup.exe -n D_Users C_Users」は試していません。

-aオプションで全パターン実行することは可能です。


9. Backup.exeの設定
9.1 パターン設定
1) 除外1の「バックアップしないファイル」に「*.bak」「*.tmp」を追加します。(バックアップ先の容量節約と速度向上のためです。)

2) 除外2の「隠しファイル/フォルダはバックアップしない」のチェックを外します。(隠しフォルダにあるThunderbirdのログファイルをバックアップするためです。但し、不要なファイルもたくさんバックアップされるので、Thunderbirdのローカルファイルの保存先を変えた方が良いかもしれません。)

3) オプションで「ファイルを削除する前に確認(N)」のチェックボックスを外します。(バックアップ中に処理が中断しないようにするためです。)


9.2 VBスクリプトの作成
2つのバックアップパターンを実行するためと、バックアップ時のウィンドウ表示を最小化するために、VBスクリプトを作り、タスクマネージャに設定します。

VBスクリプトの作成とタスクマネージャへの設定は下記記事を参考にしました。
https://n-archives.net/software/robosync/articles/taskscheduler-with-no-prompt-window/#i-2-3

作成したVBスクリプト(Backup.vbs)は下記です。
Option Explicit
Dim ws
Set ws=WScript.CreateObject("WScript.Shell")
ws.Run """C:\Program Files (x86)\Backup\Backup.exe"" -n D_Users -s -c",7,True
ws.Run """C:\Program Files (x86)\Backup\Backup.exe"" -n C_Users -s -c",7,True
Set ws=Nothing

.Runの起動オプションの意味
7 : ウィンドウを最小化ウィンドウとして表示します。アクティブなウィンドウは切り替わりません。(Backup.exe -iの方が良いかもしれません。)
True : コマンドの終了を待つ。


9.3 タスクマネーシャーの設定
1) 操作
プログラム/スクリプトに「wscript.exe」を入れます。
引数の追加に「"C:\Program Files (x86)\Backup\Backup.vbs"」を入れます。(パスに空白が無い場合は""は不要です。)
(プログラム/スクリプトに.vbsを指定すると、開くプログラムの選択画面が表示されてスクリプトが実行されません。ここでwscript.exeを設定しても良いのかも知れませんが、試していません。)

2) 設定
タスクのプロパティの設定の「スケジュールされた時刻にタスクを開始できなかった場合、直ぐにタスクを実行する(S)」にチェックを入れます。(指定した時刻にPCが起動していない場合に、次の起動でバックアップをするためです。)

後はタスクマネージャで好みのタイミングで起動するように設定すればOKです。私は1週間ごとにバックアップするようにしました。

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