以前ONKYO SE-U33GX+で少しLPレコードのデジタル化をしたのですが、音楽を聴かなくなり、途中で止めました。最近また昔の音楽を聴きたくなり、レコードの取込みをしようと思ったのですが、Windows XPが壊れて使えません。YAMAHA DP-U50にフォノイコライザを追加する手もあるのですが、Windows 98時代のものなので、回路の劣化が心配です。そこで、以下のものを揃えました。
■ ONKYO SE-U33GXV2(B):USB Audio Processor
選択ポイントは、1)24bit/96kHz、2)入力ボリュームが付いている、ことです。
MMより出力が小さいDL110を使ので、2)を選択のポイントにしました。
最後は16bitのファイルにするつもりなので、TASCAM US-100と迷ったのですが、24bitなら小さめに録音しても劣化が少ないと考えました。CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD SB-DM-PHDは、ボリュームが入力用なのか不明だったので、パスです。とりあえず、ピーク-3dB前後、24bit/44.1kHzで取込みます。入力ボリュームのつまみが小さいので、微調がしにくいです。50Hz辺りに約-82dB前後のノイズがあります。パソコンをバッテリ駆動にしても1dB程度しか改善しません。24bitでもできるだけレベルは高くした方が良さそうです。⇒レコードプレーヤの電源コンセントの位置を変えて電源フィルタを入れたら10dB改善しました。S/NのボトルネックはSE-U33GXV2ではなく、アナログプレーヤの方ですね。
ところで、10dB改善したついでに最後のLP2枚は24bit/96kHzで取り込んでみました。とっても処理に時間がかかります。これで何枚も編集する気にはなれませんね。
http://www.jp.onkyo.com/pcaudio/usbaudioprocessor/seu33gxv2/
■ INTERNET Sound it!7 Basic for Windows:Sound editor
SE-U33GXV2にDigiOnSound6 L.E.が付属しているのですが、クラッカルノイズリダクションの適用例を見つけられませんでした。そこで適用例がWEBにアップされており、評判の良さそうなSonnox De-Clickerを使用してみたかったので、これを買いました。レベルメータが大きく見やすいです。但し、AD変換後のレベル表示ですので、入力が0dB以上でも0dBまでしか振れません。よって、0dBになったらNGです。
Windows8(32bit)化したVGN-FZ61Bに入れたので、通信を止める機内モードで取込みます。
http://www.ssw.co.jp/products/sit/win/sit7w/
新しいのが出るらしい?[2015/05/10]
http://www.ssw.co.jp/products/sit/win/sit8prw/
◆ ピークレベル
取り込み時は0dBを超えなければOKです。Windows Media Playerで再生する場合は、最終的に更に若干のヘッドルームを確保した方がよいという話もあるようです。私はWindows Media Playerを使用しているので、-0.2dBでノーマライズしてみましたが、LPは全体でも0dBの頻度がとても少ないので、0dBのノーマライズでも良かったかなと思います。LPは最近のコンプのかかりまくったCDに比べるとかなり音量が小さくなります。
http://dgo.xsrv.jp/alipapa/wmp/
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20121126_575257.html
http://yuki9902.com/blog/?cat=13
mp3他に圧縮することを考えると、もう少し小さい方が良いという話もありますが。
http://pohwa.adam.ne.jp/you/music/aud/onatu.html
◆ Sound it! 7のプレイリストのファイル分割
取り込んだファイルの曲の区切りに分割マークを付けてプレイリストに追加するとエクスポートでファイルを分割できます。しかし、WAV形式にエクスポートしても16bitになってしまいます。どうもCDに書き出すことしか考えていないみたいです。よって、ハイレゾで分割したい人は別のソフトを使う必要があります。mp3に直接分割書き出しすると128kbps固定になってしまうので、16bitのWAVに分割した後にバッチ処理でmp3に変換することになり、操作が煩雑です。⇒間違いでした。大変失礼しました。[ファイル]-[マーカー位置で分割保存]-[OK]-[ファイルの種類]で分割できます。タグはmp3tagで付ければOKです。量子化bit数の変換はバッチ処理で行うことになります。[2015/05/10]
ところでCDに書き出すなら分割点はCDのブロック単位=1/75秒にする必要があります。私はSound it! 7で、200ms(15ブロック)とか40ms(3ブロック)区切りで分割マークを入れていますが、SoundEngineでは「CD-DAのフレームに合わせる」メニューがあるそうです。
http://home.e02.itscom.net/shouji/raku/kouza/cd/cd.html
http://soundengine.jp/wordpress/soundengine_help/index/menu/mark_context_menu/
■ DENON DL-110:MC High Output Stereo Cartridge
大昔のaudio-techica AT160MLでも再生はできるのですが、ダンパーの劣化が心配です。交換針は150MLX用が使えるようですが高い。MCを使ったことが無いので、ヘッドアンプが不要で150MLX交換針より安いMCを買いました。MCでは最安値の価格帯です。MMに比べれば出力が小さいので、SE-U33GXV2では、入力ボリュームの位置が2時位になります。
http://www.denon.jp/jp/product/pages/product-detail.aspx?CatId=3a1119d8-25ff-477b-a4d5-c72963f56f79&SubId=a893956b-7d3f-49c4-be82-1bdc76319c45&ProductId=bc937ab1-3aca-4e66-9c13-38850fb00b65
■ トークシステム レーベルカバー LC-1(LP用)
レコードを水洗いする時にレーベルが濡れないようにするカバーです。自作した方が安いですが、面倒なので買ってしまいました。
http://www.asahi-net.or.jp/~zi2a-hsgw/
■ 歯ブラシ
デンターシステマ/レギュラー/普通/4列を4個、500円コインケース(M-500、ポリプロプレン製)に小西ボンドGPクリヤーで貼り付けました。盤面に垂直に当てて全溝掃除することを意識して使うことがポイントのようです。
■ audio-technica AT607:スタイラスクリーナー
AT160MLが非常に汚れていたので買いました。エタノールを薄めたものですね。
■ audio-technica AT6086:レコードクリーナ
静電気ノイズが多いものが出たら、これを使おうかと思ってます。スプレーは悪いと言われているので、静電気がひどいものでない限り、使いません。但し、このスプレーはかなり塗布液量が少なく、ダメージは少ないかもしれません。でも、湿度がある8月に作業したので静電気は大きくなく使用していません。
■ Sansui XR-Q7Ⅱ
大昔のプレーヤです。アーム駆動のベルトがスリップしている為、オート機能が動きません。少し小さめのベルトにすると張力でモータが回らなくなるので、モータのメタル軸受けが劣化しているのかもしれません。軸受けは直せそうにないので、受側のプーリーをTAMIYAのプーリー(S)セットの大きいものに変え、千石通商で買ったゴムベルトで、かろうじて動くようにしました。減速比が大きくなり、遅くなってしまったので、タイムアウトエラー寸前です。あまり、寿命は長くなさそうです。
千石通商のベルト候補
オリジナルプーリー:φ22x0.95T、φ22x1.2T、φ22x1.6T
田宮のプーリー:φ30x0.95T、φ30x1.2T、φ30x1.6T
インシュレータは変形して機能していないので、防振ゴムを脚の下に敷いています。
http://knisi2001.web.fc2.com/xr-q7.htm
◇ XR-Q7Ⅱ+AT160MLは女性ボーカルが歪む(びびる)問題がありました。DL-110で若干軽減されましたが、まだ歪みます。針圧を10%上げても、DL-110付属のウエイトバランスを付けても変わらないので、XR-Q7Ⅱの性能によるものなのかな? 困ってます。アドバイスいただけると幸いです。
◇ 取込んだ波形を見ると、ディスクのそりによるカートリッジの共振波形が盛大に見られます。昔使っていたアンプにはサブソニックフィルターが付いていましたが、SE-U33GXV2には付いていません。Sound it!7にはハイパスフィルター(20Hz -12dB/Oct)があります。まあ、10Hz -30dB程度の変調ノイズを聞き分けられる耳を持っていないのですが。私は持っていませんが、耳の良い人は外周スタビライザが必須でしょうね。
http://www.ttweights.com/or-universal-lp.html
◇ 私の安い機器ではアナログレコードの音質があまり良くありません。聴感で目立つ項目は、LPが全敗です。
・高周波数特性:LPが良い。聴感では気にならない。
・歪:CDが良い。
・量子化ノイズ:LPが良い(アナログ録音の場合)。聴感では気にならない。
・摺動ノイズ:CDが良い
・傷ノイズ:CDが良い
・低周波ノイズ(板のそり、カートリッジの共振):CDが良い。聴感では気にならない。
・テープノイズ:CDが良い(LPのアナログ録音盤に対して)
・信号のDレンジ:多分LPが良い。聴感では気にならない。
比較的音が良いなと思ったLPは1980年代のデジタルマスターのものですね。磁気テープノイズが無いのですっきり感があります。
◆ レコードのクリーニング手順
1)水道水でごみを流す、2)水道水で薄めた消毒用エタノール噴霧、3)歯ブラシで汚れを浮かす、4)水道水で汚れを流す、5)水道水で薄めた中性洗剤噴霧、6)歯ブラシで汚れを浮かす、7)水道水で汚れを流す、8)水を切る、9)精製水噴霧、10)水を切る、11)タオルで水を拭き取る、12)自然乾燥、13)最後に溝掃除と入力レベル合わせを兼ねて、再生します。針にごみがつくことはありません。しかし、静かな曲では溝に入り込んだごみによるポップノイズが気になります。デンターシステマでも溝の奥までは無理みたいです。1~3回くらい再生するとポップノイズが減る場合もありますが、改善しない場合もあります。
□ 雑記
スプレーやコーティング剤(ディスクプロテックなど)をしているディスクのケミカル材はエタノールや中性洗剤では取れないようです。
■ Sonnox De-Clicker
下記リンク先のサンプルは非常にノイズが多いですが、かなりノイズが改善されています。
http://www.ssw.co.jp/dtm/sonnox/de-clicker.html
ここまで酷いノイズを取るとなると、さすがに音質も劣化しています。
Sonnox De-Clikerはノイズの部分を検出して処理をしているようで、このサンプルのような酷いものでなければ、上手く設定すると音質をあまり劣化させずにノイズを取ることができそうです。また、傷のある周辺だけ範囲選択すれば、音質の劣化を最小限にできるでしょう。
◇ Sonnox De-Clikerを使ってみました [2015/05/04]
落として大きな(長い)傷を付けてしまったLPで効果を試してみました。傷の箇所がとても多く、傷の部分だけを選択するのが面倒なので、1曲丸ごとDe-Clikerで処理をしました。
DePop40%、DeClik60%、DeCrackle60%の例です。「Boston_Boston_01.zip」をダウンロード
Boston_Boston_01_ORG.flac:ノイズリダクション前
Boston_Boston_01_NR:ノイズリダクション後
DePop40%、DeClik75%、DeCrackle70%の例です。「Boston_Boston_02.zip」をダウンロード
Boston_Boston_01_ORG.flac:ノイズリダクション前
Boston_Boston_01_NR:ノイズリダクション後
使い方:各ノイズリダクションにDetectメータがあるので、再生して消したいノイズがあるところでDetectレベルが表示される最小のSensitivity値を探ります。値を大きくすれば多くのノイズが取れますが、大き過ぎるとノイズの部分で音が途切れて聞こえるようになるようです。
上記の設定値くらいだとf特の劣化はあまり感じられず、マニュアルの波形編集よりかなり楽にスクラッチノイズを消すことができました。
Sound it! 7 Basic本体には少々不満もありますが、付属しているSonnox De-Clikerは優秀だと思います。
DigiOnSound6 L.E.のノイズ除去機能(クラックルノイズリダクション)は使ったことが無いので優劣は不明です。レビューを見ると評判は良いですね。もしかすると、Sound itを買う必要は無かったのかもしれませんね。DigiOnSound6を入れている方は、上記サンプルで比較してみたらいかがでしょうか。
[2015/05/10]
Sonnox DeCliker単体だととても高価です。
Oxford DeClicker | Native : http://www.minet.jp/brand/sonnox/sonnox-restore/
バンドル品は単体より安いです。単体販売のものと性能差があるのかどうかは知りません。
Sound it! 7 Basic for Windows(旧?) : http://www.ssw.co.jp/products/sit/win/sit7w/
WaveLab Elements 8 : http://japan.steinberg.net/jp/products/wavelab/lineup.html
最近のコメント